マンションは隣接して住む集合住宅ならではのリスクがあります。
一番は火災や地震など建物に関するリスクです。
共用部分の火災保険の加入は管理規約によって原則加入することが定められているところがほとんどですが、専有部分に火災保険を付保するかは区分所有者それぞれの判断になります。
火災保険は火災だけでなく台風や雪害、水害など自然災害による損害や、盗難や漏水といった日常生活におけるリスクも補償対象となりますが、火災による損害でも火災保険でカバーされないものがあります。それは地震が原因となった火災です。大地震発生時の消防能力の低下で想定を上回る大規模な損害が発生する可能性があるため政府のバックアップのある地震保険で補償しています。
大抵の地震保険は火災保険とセットにして契約することになりますが、保険料や支払われる保険金額を加味しながら検討されることをお勧めします。
二番目に考えられるリスクが、損害賠償です。
マンションのような共同住宅で起こる代表的なトラブルとして水漏れ、漏水事故があげられます。
水漏れ被害の補償は数十万円を超える額、複数の部屋に被害を与えた場合は数百万単位の補償になることも想定されます。そのような事態の対策として個人の賠償責任保険に入っておくことも検討すると良いでしょう。
(賠償責任保険は部屋の中に限定されず、日常生活全般での事故などを補償するものです。)
一方で、築年数が30年以上になるマンションは水漏れ事故が近年増えていることから保険料が高くなる傾向もありますのでどのような選択が良いのか一度専門家に相談すると良いでしょう。ウイッツではお住いの保険に関するご提案もさせていただいておりますので、お気軽にご相談ください。
また何かが起きてからではなく、起きる前に共用部分の補償内容、共用部分と専有部分の境界を確認しておくことも重要です。