度重なる光熱費の値上げに加え、年々暑さが厳しくなる中、節電意識がとても高まっています。くらしの中のあらゆるものが値上がりし、家計に厳しい状況が続いている中、何を優先して、どう暮らしていきたいか、さまざまな節約の情報を取り入れて実践する行動力が大切です。
今回は、手軽に出来る節約術を紹介いたします。
まず、夏の日中に一番電力を使っているエアコンの節電を考えてみましょう。エアコンは起動時に多くの電力を消費するため、1時間以内の外出時はつけっぱなしの方が電気代が上がりにくいのですが、1時間以上外出する場合は消すほうが電気消費量は少なくて済みます。つけっぱなしの際は、自動運転モードにしておくことで、無駄な電気代がかからないようになっているので、ぜひ活用しましょう。
環境省によると、エアコンの温度設定は、夏の冷房使用時で1℃上げると約13%の消費電力の削減になるといわれています。少しでも設定温度を上げるか、エアコンを使わなくても快適に過ごせる温度帯を探してみることが大切です。夜間は比較的涼しいため、寝る前にエアコンを一時的に切るなど、効率的な使用方法を意識しましょう。節電モードは、温度設定に基づいて自動的に消費電力を調整する機能で、エコな運転ができるようになっています。
また、エアコンのフィルターが目詰まりしていると、効率が下がり無駄な電気代がかかってしまいます。2週間に1度フィルターの掃除をすることで、冷房時で約4%、暖房時で約6%の消費電力の削減になるとされています。
出典:資源エネルギー庁推計
夏は食品の足が早いので、冷蔵庫をフル活用という人もいるかもしれません。冷蔵庫内に余裕があるのなら、設定温度を上げておくだけで節約につながります。ただし、冷凍庫の温度の上げ過ぎは、氷やアイスが溶けてしまうこともあるので気を付けましょう。
便座と温水洗浄は、真冬と同じ温度では高すぎます。不要ならば思い切って電源を抜くのも手ですし、温度を下げるのは必須です。
シャワーは15分程度で浴槽一杯分と同じくらいの量の水を使います。これを目安にシャワーのみか浴槽入浴かを考えると良いでしょう。節水できるシャワーヘッドの使用もおすすめです。2000円以下で購入できるものもあり、手元に止水ボタンが付いているものなら、こまめにシャワーを止めることができます。シャワーを1日1分短縮するだけでも年間で3000円程度の水道料金の節約になります。
10時間保温するくらいであれば2回炊いた方がお得です。炊いて残ったご飯は冷まして冷凍。これを心がけるだけで、電気代の節約に役立ちます。
家庭での待機電力は使用量の約3~4%を占めているので、使わなくてもよい電気はこの際、コンセントを抜いておきましょう。
省エネルギー性能が高い
家電等に買い替える
複層ガラスなどの
高断熱の窓に改修する
電気の契約アンペアを見直す
電力需要が増加する昼間の時間帯は電力量料金が高く、需要が減少する朝や夜間時間は低く設定されています。 特に、夏季の昼間は電力需要がひっ迫するため、1年でもっとも高い単価に設定されている場合が多いため、電気を使うタイミングによって電気代に開きが生じます。この仕組みを利用して行動することで電気代を節約することができます。
たとえば、ピーク時間には自宅を離れて冷房の効いた施設に出掛けたり、夜間にスマホの充電を心がけたり、夜間に充電しておいた蓄電池を昼間の時間帯に合わせて使用するなど、ピーク時間の電力消費を抑えると効果的です。