西門商店街協同組合(浦上裕史理事長)はこのほど、同組合が所有していたビル「西門プラザ」を、マンション管理のウイッツコミュニティ(同市中央区相模原)に売却した。
西門プラザは、同商店街の象徴的な建物。1993年に地域コミュニティの活性化などを目的に建設された。その際に、国や県から低利子で借り入れた高度化資金の返済が困難となり、県の指示により、昨年から売却先を探していた。浦上理事長は「同プラザは地域交流の場として使われてきた。こうした運営目的を引継ぎできる企業として、ウイッツが評価された」としている。同組合が返済困難となった高度化資金は約16億円。同プラザの売却額は非公開。
現在、同プラザには4階にFMさがみ、2階に保育園、1階にウイッツの事務所が入居している。今後は、3階のイベントホールにウイッツのオフィスが入居し、地下1階のスペースを地域コミュニティの場として使用していく方針。
ウイッツの柴田正隆社長は「当社としてはよりお客様が来やすい場所に事務所を構えることができる。また、地下スペースは、ダンスサークルや地域団体の会議スペースなどとして、地域の方に利用して貰いたい」と話していた。