6月に大阪北部を中心に大きな地震がありました。
この地震で東日本大震災や熊本地震の記憶を呼び起こした方も多くいると思います。
大きな災害が起こると、まず困るのがライフラインの断絶です。
電気、ガス、水道が使えなくことは現代の日常生活では、なかなか有り得ないことですが、いざ災害が起こると、このライフラインが途端に使用出来なくなることも想定されます。
この3つが止まった時に、電気はこの中では比較的復旧が早いといわれています。ガスはLPガスやカセット式のガスボンベを使用する他、飲料水はペットボトルの支援物資で比較的賄うことが出来ますが、意外に一番困るのがトイレやお風呂の生活用水といわれています。
よく災害時に困ったことの話でトイレやお風呂ということを聞きますが、どれくらい困難かは実際に直面してみないとわからないかもしれません。給水車が来てもペットボトル2本分までとか制限されるケースが多く、普段使用する生活用水量の多さを実感するようです。
かといって、トイレに行かないようにするために水分を控えると脱水症状を招く恐れもあります。トイレやお風呂を使用出来ない状況は、ただ単に困るというだけでなく、衛生上の問題に加え精神的にも負担が大きいです。
もし下水道が破損している場合は水が出ても流してはいけません。その場合のために携帯用トイレを用意しておくと良いでしょう。下水道が無事で、断水しているようなら汲み置きの水を利用できると安心です。
汲み置きは水が出るうちにお風呂に水を溜めておくこと以外に、指定避難所に雨水貯水タンクを設置している自治体もありますので日頃から確認しておくと良いでしょう。またその際に必要となるポリタンクも災害が起こると品切れになりますので前もって購入しておくことをお勧めします。
弊社では東日本大震災の教訓を活かし、弊社社屋であるウイッツ西門プラザの敷地内に手押し式の井戸を設置しています。この井戸の水は飲料としては適しませんが、トイレの排水用の水として、自由に使用していただくことが出来ます。また社屋地下にある貯水槽からは飲料水を取水出来るようになっています。
普段の生活に戻ると災害時のことは忘れがちですが、このような機会に身の回りの備えについて確認してみると良いでしょう。